看護師が活躍できる職場には、介護施設やクリニックなどさまざまな施設が挙げられるが、その中でもやはり病院で働きたいという看護師が多数を占めているのが現状だ。その理由として、専門分野に特化した知識や技術を学べること、夜勤手当をはじめとする給与面での充実、短時間勤務などが挙げられている。ここでは、その一つひとつのメリットについて説明しよう。
まずは、専門的な知識や技術を学べるという点についてだ。医療現場ではさまざまな症状の患者に対応するため、患者ごとに合った体調管理や見守りが必要となる。そのことから、業務上個々の症状の特徴や看護する際の注意点などを、働きながら身につけることができるのだ。また、一緒に働く看護師や医師も自分が知らない知識や技術を備えているので、病院での勤務は情報交換の場にもなる。
次に給与面だが、これは病院によって大きく変わってくるだろう。充実している病院は、夜勤手当や住宅手当、地域手当、診療科手当など多くの手当がつく。これらの手当に加えてボーナスも支給されることがあるため、中には年収600万を超える看護師もいるようだ。
最後の子育て中の短時間勤務とは、通常8時間の労働時間が原則6時間に減る制度である。短時間勤務は労働時間が短くなるだけでなく、自分の出退勤時間も自由に設定しやすくなるのが特徴だ。このように、看護師が病院に勤務するメリットは、スキルアップや給料アップ、仕事と子育てを両立できるといった点が多いところにある。